吾妻連峰 西吾妻山~若女平コース 2012.04.08
4月の積雪と雪質で沢は激パウの世界
山 域 |
吾妻連峰 西吾妻山~若女平コース 2035m(西吾妻山) |
山行日時 |
2012年 4月8日(日) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
単独 |
行 程 |
天元台~西吾妻山~西吾妻小屋~若女平コース~天元台 |
当初は飯豊方面をうかがっていたものの、気まぐれな天候に流されて結局行き着いたのが西吾妻山。最近は何かと滑り止め的な山として定番化してしまい、慣れたコースに足が向いてしまうのも多いパターン。
ロープウェイに乗る前には太陽が顔をのぞかせたが、天元台のゲレンデトップを出発する頃には視界が悪くなり、寒さも感じて厳冬期とあまり変わらない様相となる。予報では寒気が抜けて高気圧に覆われているはずが、むしろ逆に悪化のほうへ変わってゆく。今シーズンはこのパターンが多すぎる。 |
天元台第3リフトトップ8:48~西吾妻小屋10:36 11:206~若女平コース 沢コース~若女平付近12:10~痩せ尾根12:29~国道12:51~天元台13:10 |
中大巓と梵天岩のコルを目指して進んで行くが、途中で方向を見失ってGPSを取り出したところ進行方向が分からず、いったん戻って中大巓方面に上り返す。知らない打ちに中大巓を通過して直進してしまった様だ。結局リングワンデリングした格好で20分ほどロスしてしまう。改めてコンパスを確認して南西方向に進路を取り、間もなく見慣れた樹氷原を通過して西吾妻山の斜面を登って行く。
リングワンデリングしたのは実に35年ぶりで、1月の網張スキー場から岩手山を目指した時以来だった。レスポンスの悪いガーミンのレジェンドでは急にコースを変えると進行方向を見失いやすく、結局地図とコンパスのお世話になることも少なくない。
視界も悪く風も強まって来た斜面を西吾妻山の西にコースを取り、GPSを片手に目的の西吾妻小屋を目指す。間もなく小屋に到着したが人の気配はなく、開放されたままの2Fの扉から雪が入り、風除室は雪がたまっていた。スコップで除雪したが扉の下端は氷漬けで締まらず、結局中の扉だけ閉められるようにして小休止とする。 |
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最初ばかり太陽が顔を出したものの… 間もなく厳冬期の世界に急変 |
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西吾妻の小屋は扉が開けたまま 沢コースは豊富な雪で埋まっている |
小屋を出ると後続の2人がやってきたが、同じ若芽平コースを目指す様でその他にスキーヤーの姿は見られなかった。当初は西大巓まで足を延ばして東斜面を1本決めるつもりだったが、結局今シーズンは届かずに若芽平コースだけをを2回下った。
若芽平コースの沢は豊富な雪で埋まっており、4月とは思えない激パウ林間コースが続いて滑りやすい。ファットの板でも有ればもっと良かったが、それでも板もよく走ってあっという間に1600m付近まで下降する。もちろんノントレースの斜面で気分は良し。
若芽平方向にトラバース気味に降りてゆき、尾根上にたどり着くとそこには先日のものと思えるトレースが続いていた。若芽平で小休止を取ってからやや密な樹林帯を抜け、痩せ尾根を通過して最後の杉の植林地を降りて行く。
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板もよく走って快適ツリーラン 雪庇も安定してスムーズに通過
昨日のトレースが突然途絶えたと思ったら右下の崖を下りた様子。よくもこんな所を選んだもんだと思ったが、通常コースの急峻なトラバースは積雪豊富で意外とたやすい。何時もならモナカ雪に手間取る斜面も苦にならず、狭い杉林の急斜面も右に左に振って降りてゆく。
流石に国道近くになると雪もやや重くなって周りは春の気配となるが、コース全体としては厳冬期同様の世界で意外に楽しめたのが嬉しい。 |
最後の杉の植林地も快適に下降 最後のトラバースも楽勝
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